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イリノイ州クラウン法、髪の毛による差別を禁止する

10.4.22

概要

2022年6月29日、イリノイ州知事J.B.プリツカーは、「自然のままの髪を尊重する開かれた職場をつくる」法律(「クラウン法(CROWN Act)」)に関する上院法案SB316に署名しました。本クラウン法は、イリノイ州人権法(IHRA)を改正し、違法な差別に対処するために「人種」という定義を拡大するものです。新定義には、「人種を連想させる特徴(髪質やブレイズ、ドレッドおよびツイストなどの保護されたヘアスタイルを含みますが、これらに限定されない)」が含まれています。本クラウン法は2023年1月1日に施行されます。本稿では、本法について概説するとともに、事業体が早急に講じるべき措置および現在開始できる準備についてご説明します。

2021年8月、イリノイ州のプリツカー州知事は、同州の学校で髪型による差別を禁止する法律(ジェット・ホーキンス法(Jett Hawkins Act)とも呼ばれる)法案SB817に署名し、同法は2022年1月1日から施行されました。クラウン法は、IHRAに基づくかかる保護を追求し、雇用、住宅、金融取引および公共施設分野にも拡大するものです。特に、雇用分野において、特定の人種と実際に関連性のある、または特定の人種を連想させる髪型や髪質を理由に、雇用主が従業員を差別することを禁止しています。プリツカー知事は、「イリノイ州の住民は、髪型による差別を受けるべきではありません。学校でも、職場でも、どこであってもそのような差別があってはなりません。」と述べています。

クラウン法の適用対象としては、「髪質およびブレイズ、ドレッド、ツイストなどの保護されるヘアスタイル」が含まれていますが、この文言は保護されるべきヘアスタイルをすべて網羅しているわけではなく、ここに掲げられているもの以外であっても、通常、実際の人種に関するまたは人種を連想させる髪質や髪型については、本法が適用される可能性があります。IHRAの下では、雇用主が「職場の安全や食品衛生を維持するために服装、衣類またはひげなどについて制限を含む可能性のある服装または身だしなみ規則を制定する」ことは、明示的に認められていますが、他の理由による制限は、新法に抵触する可能性があります。IHRAは、安全または効率的な職務遂行のために必要な基準に基づき、bona fide occupational qualifications(就職の条件に性別、年齢、特定の国籍を有すること等の資格を求めること)を持つ者のみを採用または選定できることを例外的に許容していますが、それは今後も変更されません。

クラウン法案を可決したイリノイ州は、同法に類似した法律を施行している他の16州(カリフォルニア州、コロラド州、コネチカット州、デラウェア州、ルイジアナ州、メリーランド州、メイン州、ネブラスカ州、ネバダ州、ニューメキシコ州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、オレゴン州、テネシー州、バージニア州、ワシントン州)に続くことになります。

雇用主は、採用プロセスおよび服装または身だしなみ規則を早急に見直し、それらがクラウン法における認可条件を遵守し、同法に抵触しないか確認することをお勧めします。さらに、雇用主は、これらの新たな法律上の変更に関して、全従業員を対象としたトレーニングを行うことを検討したほうがよいかもしれません。

本件に関して、何かご質問がございましたら、ノーリーン・アムジャッド弁護士、リーバナ・サックス弁護士または雇用/労働法/福利厚生部門のメンバーまでお問い合わせください。

© 2022 Masuda, Funai, Eifert & Mitchell, Ltd. All rights reserved. 本書は、特定の事実や状況に関する法務アドバイスまたは法的見解に代わるものではありません。本書に含まれる内容は、情報の提供を目的としたものです。かかる情報を利用なさる場合は、弁護士にご相談の上、アドバイスに従ってください。本書は、広告物とみなされることもあります。