Skip to Main Content
ニュース&イベント: クライアント・アドバイザリー

米国移民局による2024年度H-1Bビザ抽選登録期間始まる

3.9.23
関連業務分野 移民法

2024年度のH-1Bビザ抽選登録期間はすでに始まっており、2023年3月17日(金)(EST正午)に終了します。

米国移民局(以下「USCIS」といいます)は、H-1Bビザの申請に対して承認される発給数を85,000件に制限しています。この数には、米国の認定大学から高度な学位を取得した外国人留学生のために確保される20,000件のビザが含まれています。

H-1Bビザは、雇用主が「専門職」に従事する外国人労働者を雇用するために利用するビザですが、当該外国人労働者が(その職務に関連する)特定の分野で学士号(または同等の学位)を取得していることが必要です。さらに雇用主は、かかる外国人労働者に対する賃金および給付金ならびに労働条件に関して、労働省が定める条件を遵守しなければなりません。通常雇用主は、外国労働者が就くことになる職務地位に採用できる米国人労働者が存在しないことを証明する必要はありません。しかし、ストライキ、ロックアウト、または他の理由で業務を中断した労働者に代わって外国人労働者を雇用するためにH-1Bビザを利用することはできません。

H-1Bビザ抽選登録の条件を満たし、外国人労働者のスポンサーとなることを望む雇用主は、そのmyUSCISアカウントから、各H-1Bビザの受益候補者を登録する必要があります。登録料金は、これまでと同様に各候補者につき10ドルです。USCISは、かかる登録料金を215ドルに引き上げることを提案していますが、現在、規制当局が引き上げについて審査中であるため、2024年度のH-1Bビザ抽選登録には適用されません。

H-1Bビザ登録総数が上限発給枠を上回った場合、USCISは、3月17日以降に抽選(以下「H-1Bビザ抽選」といいます)を行います。近年は、登録総数が上限枠をはるかに上回っていました。昨年(2023年度のH-1Bビザ抽選)は、登録総数が483,927件に昇りましたが、これは2022年度と比較して175,000件以上の増加でした。雇用主は、同じ外国人受益候補者のために複数の登録を行った場合、かかる登録は無効となります。ただし、ひとりの外国人受益候補者が、複数の雇用主にH-1Bビザ抽選の登録をしてもらうことは可能です。

USCISは、2023年3月31日までに雇用主のmyUSCISアカウントで抽選結果を通知することを目標としています。当選した場合のH-1Bビザの申請期間は4月1日以降(雇用開始は2023年10月1日以降)、かかる登録の有効期間(通常90日間)が満了するまでとなります。H-1Bビザ抽選で当選した雇用主は、外国人労働者のためにH-1Bビザの申請を行うことができます。しかし、かかる申請は、H-1Bビザの発給を保証するものではありません。

© 2024 Masuda, Funai, Eifert & Mitchell, Ltd. All rights reserved. 本書は、特定の事実や状況に関する法務アドバイスまたは法的見解に代わるものではありません。本書に含まれる内容は、情報の提供を目的としたものです。かかる情報を利用なさる場合は、弁護士にご相談の上、アドバイスに従ってください。本書は、広告物とみなされることもあります。